莉衣奈(りいな)のブログ

莉衣奈です。リオオリンピック盛り上がりましたね。身近な出来事を書いていきます。

牛肉バブルは畜産農家の運転資金集めで新しい仕組みを活性化した。

重要なのは牛肉相場安でも耐えられる体制づくりだ。
加賀屋は料亭向けに近江牛を卸し、歌舞伎俳優からも注文が入るの で販売力はある。
さらに牛の状態とコストを常に管理するシステムを導入、経営状態を分析しやすくした。
牛は法律に基づくトレーサビリティー制度があり、耳にタグをつけて全ての個体を識別している。
誰がどこに何円で売ったかも把握しやすく、担保価値を算定できる。
同行は県の畜産振興協会とも提携し、衛生管理や飼養技術で助言を受けて融資先管理に役立てる。
先行例は畜産王国の九州だ。
鹿児島銀行による農業分野のABLは融資残高が5年前と比べ62%増の237億円に膨らんだ。
現在76件で、約8割が牛を対象とする。
相場変動に対応するためアグリプロというITシステムを導入。
飼料代や労務費も加味し牛1頭ずつ毎日の担保価値を計算している。
商工中金は昨年9月、 和牛を担保として牧場に2億円の融資枠を設けた。
全国肉牛事業協同組合メガバンクや地銀と提携し、組合員へのABLを仲介する。
ただ省庁間連携に課題がある。
金融庁が旗を振り、農林水産省も活用を促すが農業分野でどれだけ拡大したかは把握していない。
畜産農家が赤字になるとマルキンと呼ぶ補填金もあるが、財源の75%は税金だ。
ABLは民間がリスクを取り、健全な経営になるよう危機意識を持たせる効果もある。
牛肉バブルは畜産農家の運転資金集めで新しい仕組みを活性化した。
経営効率化を促せば畜産業界の活路につながる。