莉衣奈(りいな)のブログ

莉衣奈です。リオオリンピック盛り上がりましたね。身近な出来事を書いていきます。

歴史を振り返れば、退位制度の復活が皇室の伝統に反するといった指摘は的外れだ。

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神話時代を除く歴代天皇のうち、80歳を超えても在位したのは昭和天皇天皇陛下だけ。
陛下は精力的に被災地訪問や戦没者の慰霊に取り組まれ、公務を増やしてきた。
憲法下で即位した初めての天皇として自ら象徴天皇のスタイルを確立されたと思う。
陛下のメッセージにある日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅も、天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ましたとのお言葉には強い自負を感じた。
公務が大変なら、もっとごゆっくりしてくださいと申し上げたい。
国事行為は皇太子さまと秋篠宮さまが代行されても、陛下や天皇制への国民の敬愛の念が損なわれることはないはず。
生真面目な陛下は公務削減では納得されないようだが、国民にとって陛下の存在そのものが大事なのだ。
我が国で天皇制が長く続いてきたのは、皇位継承に柔軟な運用があったからだ。
摂政制度もその一つ。
私は陛下が生前退位の意向を示されていると知った時天皇が精神・身体の重患、重大な事故により国事行為ができない場合とする皇室典範摂政設置要件を緩和し、皇太子さまが摂政に就けばよいと考えた。
だが今回、陛下は摂政を望まれていないことが分かった。
大正時代、皇太子だった昭和天皇摂政を務めた状況を快くみておられないのだろう。
それなら陛下の気 持ちを尊重すべきだ。
生前退位は次善の策として検討に値する。
125代続く天皇制のなかで、生前退位は珍しくない。
臣下に強制された例もあるが、窮屈な宮廷生活から離れて余生を送ろうと天皇自ら退いたケースも多い。
政府や国会議員の中には反対派や消極派が相当数いるだろうが、歴史を振り返れば、退位制度の復活が皇室の伝統に反するといった指摘は的外れだ。